刈っても取っても出てくる雑草。
防草シートを検討される方も多いのではないでしょうか?
造園・庭師をしている私も実際に防草シート施工のご依頼を頂くことは多くあります。
そこで、今回は防草シートをDIYまたは業者に依頼する際のメリット・デメリット、そしてDIYをするには、業者に依頼するためにはどういったことが必要なのか、ということを紹介していきます!
- ■目次
- ①そもそも防草シートとは何か
- ②防草シートのDIYするメリットとデメリット
- →DIYするメリット
- →DIYするデメリット
- ③業者に依頼するメリットとデメリット
- →業者に依頼するメリット
- →業者に依頼するデメリット
- ④防草シートをDIYする!
- →何を準備すればいいの?
- →施工の過程と気を付けるポイント
- →施工するに当たって何が大事か
- →どんなシートを選ぶべきか
- →何年効果は持続するのか
- ⑤業者に依頼する!
- →依頼する際の相場・価格は?
- →依頼から施工までの流れは?
- ⑥まとめ
①そもそも防草シートとは何か
防草シートとは雑草の発生を防ぐためのシートです。
シートと言っても水はけの良い構造になっているので、ブルーシートなどとは違い、水たまりになることはありません。
防草効果は下記でも詳しく説明しますが、永久的というわけではありません。
生える雑草量は圧倒的に減少しますが、多少のメンテナンスも必要になります。
②防草シートのDIYメリットとデメリット
■DIYのメリット
・業者に依頼するより安価な施工が可能。
■DIYのデメリット
・作業量が多く、時間と体力を使う。
・繋ぎ目の処理を失敗すると、雑草が生えてきてしまう。
個人的な意見としては、時間と労力を惜しまなければDIYでも施工は可能かと思います。
③業者に依頼するメリットとデメリット
■業者に依頼するメリット
・防草シートの効果を最大限に活かす施工方法を熟知している。
・施工の予算に合わせた施工方法を提案できる。
・防草シートの上の施工まで提案・施工できる。
※人工芝や砂利施工
■業者に依頼するデメリット
・DIYするより作業賃としての金銭が発生する。
この記事を書いている私自身、普段業務として防草シートを施工する一人です。
やはり業者施工の大きなメリットについては、
『熟練した経験値を持っての施工』
だと思います。
防草シートの施工を重ねてきたからこそわかる技術があります。
ひと手間を加えることで、防草シートの効果を最大限にまで発揮させることができます。
費用は発生してしまいますが、その分大きなメリットがあるのではないでしょうか。
④防草シートをDIYする!
「防草シートをDIYしたい!」という方も多いかと思います。
ここでは防草シートをDIYするに当たってのポイントを紹介していきます。
■何を準備すればいいの?
防草シートをDIYするためには以下の物の準備が必要です。
・ねじり鎌(雑草をとる道具)
・雑草を処分する袋
・小石を処分する袋
・手袋
・整地するための土工具(アメリカンレーキ、トンボ、スコップ、転圧機器)
・防草シート
・ハサミ、カッター
・固定用のピン
・防草シート用のテープ
また作業する場合は二人で作業することをおすすめします。
防草シートが重かったり、長時間のかがんだ姿勢での作業となるため、一人で作業すると大変です。
■施工の過程と気を付けるポイント
施工過程を簡単にご紹介します。
1.雑草・根っこの撤去
・根っこが残っていると防草シートを破って生えてくる可能性があります。
・根っこまで綺麗に除去しましょう。
2.小石の撤去
・小石が残っていると防草シートを痛めて、破れの原因になります。
3.整地
・地面がデコボコだと地面とシートの間に空間が出来てしまい、雑草の生える原因になりますので、出来る限りフラットにします。
4.シートを張る
・シートの端っこは耐久性を持たせるためには10㎝ほど折り曲げます。
・シートとシートの重なり部分は最低10㎝確保します。
・固定ピンで固定する。50㎝感覚くらいで固定。
・なるべくシートにしわにできないように気を付けましょう。
完了!
■施工するに当たって何が大事か
施工するに当たり大事だと思われるポイントを紹介します。
1.「光」「水」「風」を遮断する!
防草シートを施工するということは、雑草が生えにくい環境にする、ということです。
雑草が好む環境は「光」と「水」があるところです。
また、地面に凹凸(でこぼこ)があるとシートの間に「風」が入り込み、結果、「光」と「水」も入り込みます。
2.とにかく地面をフラットにすること!
上記でも説明した環境を実現するためにも大切なのは、とにかく地面をフラットにすることです。
また、施工中は平らだったけど、年月が経つにつれて凹凸(でこぼこ)が出てきてしまう、ということもあります。
そのためにも転圧機器などを使用して、地面を固めておくことも大事です。
3.防草シートを痛めない配慮をする。
防草シートを痛めてしまう要因として、シート下の「砂利」と「根っこ」があります。
防草シートが破れると、もちろんそこから「光」「水」「風」が入り、雑草が好む環境が出来上がってしまいます。
徹底的に「砂利」と「根っこ」を排除しましょう。
また、施工後もシートの上を歩かないように心がけましょう。
■どんなシートを選ぶべきか
防草シートには大きく分けて二つの種類のシートがあります。
「織布」と「不織布」です。
二つともにメリットがあるので、施工したい場所と予算に合わせて選ぶべきだと思います。
■「織布」タイプの場合
メリット:安価・伸縮性がある・手に入りやすい・作業しやすい
デメリット:厚みがない・耐久性があまりない(=防草効果が切れるのが早い)
とにかくメリットとしては「安価」なこと。
その代わり厚みがないので、すぐに傷み、破れ、雑草が生えやすい環境になりやすいです。
例えば、
「数年だけ雑草対策ができればいい!」
「砂利・人工芝も施工する!」(防草シートの上に砂利・人工芝を敷くと防草効果UP!)
「少しでも施工費を抑えたい!」
などの理由がある場合は選んでも良いかと思います。
■「不織布」タイプの場合
メリット:分厚いので耐久性、防草効果が高い
デメリット:高価・固いから施工しずらい・少し手に入りずらい
基本的には上部で耐久性・効果的にも長持ちする物を選びたい方が多いかと思います。
そんな方には迷わずこちらのタイプをおすすめします。
物にもよりますが、防草シートの上に砂利や人工芝を施工する予定の無い方はこちらのタイプが良いでしょう。
公共工事などでも使用されるくらい、信用性のあるタイプの防草シートです。
■何年間効果は持続するのか
お客様からのお問合せでもっとも多い質問はこれだと思います。
安いものだと3~4年。
高価なものだと10年などあります。
が、それは環境によって大きく異なると思われます。
飽くまでも防草シートのメーカー側のスペック上の数字なので、多様にある環境の中ですべてがこの数字に当てはまるわけではないかと思います。
※個人的な意見です。
つまり、日陰で雨も当たらないような場所に高価な防草シートを敷く必要はない、と考えています。
⑤業者に依頼する!
やっぱりプロに依頼したい!という方もいらっしゃると思います。
「業者に依頼するとどれくらい費用が掛かるの?」
「施工の依頼~完了まではどのような過程なの?」
そんな疑問にお答えしていきます。
■依頼する際の相場・価格は?
・個人宅のお庭(約20㎡)で¥150,000前後~¥250,000前後の費用が掛かることが多いです。
※6 Green Serviceで施工させていただく場合の相場です。
※防草シート+人工芝の施工の場合。
※防草シートやその他資材の価格も含まれています。
防草シートを施工したい場所の環境・状態は多様にあります。
また、同じくお施主様のご意向やご予算も多様に御座います。
■依頼から施工までの流れは?
▶STEP1…依 頼
↓
▶STEP2…現場調査(計測、施工についての説明・提案など)
↓
▶STEP3…見積作成
↓
▶STEP4…施工日調整
↓
▶STEP5…施 工
上記が一般的だと思います。
しかし、多忙で現場調査になかなか立ち会えない方、非対面を希望される方もいらっしゃいます。
当方では、電話や写真のやり取りや立ち合い不要の現場調査などだけで、見積を作成する方法もございます。
綺麗に、早く、手間なく間違いなく施工したい場合はどうぞ当方にご相談くださいませ。
6 Green Serviceでは「防草シート施工」はもちろん「砂利敷き」「人工芝施工」も承っております。
上記のような様々な事柄を踏まえて、お施主様にピッタリ合うようなプランをご提案し、精一杯見積作成をさせて頂きます。
もちろん見積作成は「無料」です!
⑥まとめ
防草シートのDIY、業者依頼にはメリット・デメリットの両方がございます。
除草作業から解放されることについてはメリットしかないと思いますので、これを機にどうぞ防草シート施工についてお考え下さい。
防草シートについてご不明なことや、ご不安なこと、ご依頼など、なんでも結構です。
6 Green Serviceにいつでも、お気軽にご相談下さいませ。